**あ〜しゃのきもち**

昨日、神経科で今回の手術を執刀してくださったK獣医師から、手術の経過、結果や見通しなどについての説明がありました。

開口一番、

やっぱり、難しいものだった。
硬膜内腫瘍の場合、大抵はすぐに取り除けるものである。
しかし、腫瘍の両脇は神経に絡まった状態（青○）で、さらに脊髄へ食い込んでいた（赤○）。

第4頚椎のそばには呼吸や心臓の動きをつかさどる神経が走っており、そこを傷つけることはできない。
しかも大きな血管も走っている。
それでも、できるだけ取り除こうと努力してみたが、少し触れるとかなり出血するので止血、また行うと出血、そして止血と、繰り返し行ったために、時間もかかってしまった。
結局はすべて取りきることはできなかった。

脊髄に食い込んでいた部分は、もちろん脊髄を傷つけるわけには行かないために、少し残して切除、それでも大きな部分は取り除くことができた。
すべて、顕微鏡下での作業である。
脊髄に残った腫瘍はかなり小さいらしい。

今回の手術はK獣医師が今までに経験した中でも一番困難なものだったらしい。
かなり癒着があった。
そして、大抵腫瘍を見るとそれがなんなのかの想像がつくものだが、それは見たこともないものだった。
ほかの先生たちと
『なんだろね。』
と言いながらの作業だったそうな。

大きなところは切除できたから、痛みがなくなることは期待できる。
ただ、神経に巻きついている部分が痛みを起こすこともありうる。
さらに神経と骨髄に残った腫瘍が今後大きくなって来ないとも言えない。
良性のものならその成長は遅いものなので、今すぐ心配することは無いと思われる。
しかし、悪性ならその成長は早く、そうなると残された部分の切除も考えなくてはいけなくなる。

いずれにしても、病理検査の結果と快復を待って、今後の治療方針を考えなくてはいけない。
しっかり、診させてください。



9時間にもわたる大手術を施してくださった先生たちに感謝の気持ちでいっぱい。
でもね、先生、あーしゃのことしっかり治してくれたら、学会発表ものよ。
がんばってくれなくちゃ。
期待してます。

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今、とてもつらいです。
でも、記録しなければいけない、そう思ってこと細かく記載してます。
そのあたり、ご理解いただければ幸いです。
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