**あ〜しゃのきもち**

夕べはほとんど熟睡できなかった。
３０分から１時間おきに、あーしゃは息が荒くなったり、ひ〜とかわんわんとか言ってわたしたちを呼ぶ。
それはおしっこ、お水、もしくは体位交換。
あーしゃは自力で体を動かすこと、向きを変えることもままならなくなっていた。

朝方の４時、そういえば首が痛いときにステロイドを朝晩飲ませてその痛みが楽になたことを思い出し、少し早いけど、ステロイド１錠を飲ませてみることにした。
高カロリー流動食といっしょにすんなり飲んでくれたから、これで楽になるといいね。
しばらく息を荒くしてたけど、そのうち眠ってしまったのか静かになった。
わたしたちもす〜と眠ってしまったが、すぐに起きる時間になってしまった。

朝ごはんは体を起こすのがだるいようで、横向きになりながら、なんとかお薬を飲ませることができた。
帰ったらまたご飯を上げてみることにした。
そのあと、おしっこもうんちも出ずに、わたしは家を出る。

午後雨のなか１時半近くに家に帰宅。寒い。
義父母があーしゃのベッドをストーブの近くに移動してくれてた。
体にはバスタオルも掛けてあった。
今日は昨日よりはよくて、パンを食べたって。
パパがあーしゃのごはんを置いていかなかったって義母が言ってたけど、お薬といっしょに少し食べたから置いていかなかったことを伝えた。
義父といっしょにあーしゃをベッドごと担架のように持って２階へ移動。
オムツはぜんぜんおしっこがしてなかった。
そのあと、ベランダですぐに大量のち〜すごい量だ、我慢してたのね。

ちょうど届いてた、ケーナインヘルスを作り、ゴードミルクとチキンの缶詰を混ぜるとどんどん食べてくれる。よかった〜ほっとしたよ。
それから二人でしばらくお昼寝。
寝不足だったのか、あーしゃもよく寝てた。

夜になって、あーしゃはやっぱり昨日よりいいようだ。
ごはんはあまり食べなかったけど、パパのお土産のプリンをよく食べ、お水を飲んでおしっこもいっぱいでた。
心配なのはうんち。
今日まだ出ていない。

日大へステロイド増量の件での返事の電話は８時近くになってやっと来た。

まず、あーしゃの昨日の夜からの状態を説明するとステロイドを朝と夜に増量したほうがよいでしょう・・・とのこと。
今、あーしゃが具合が悪いのはお腹やあちこちの腫瘍が直接悪さをしてるとは考えずらい。
一般のガンではそのようなこともあるが、肥満細胞腫ではあまり無いとされているらしい。
熱があり、息も荒い、おそらくどこかで感染や炎症があるのであろうと推測されるが、血液検査のCRPではステロイドの影響で数値は低めに抑えられていることもあってか高値では無い。
白血球においてはあーしゃはもともと低め、さらに抗がん剤で抑えられているので、やっぱり指標となる数値ではない。
尿検査でも下痢で入院したときの便検査でもやはり異常なし。
原因がわからないが、今オーグメンチンとフラジールを飲んでるので、薬が効いて快復することを期待したい。

お腹が異常に膨れているのが心配・・・
たしかに腫瘍があったり、ステロイドの副作用か肝臓も大きくなってるのもあるが、ステロイドの長期使用によって筋肉が落ちて脂肪になってしまったとも考えられる。
特に、もともと太ったこによくあること。

腹水は無いのですね・・・
それは大丈夫。腹水であれだけ大きくなってしまったらそれは大変なこと。

首の時の痛みのように、ステロイドがだんだん効かなくなるのでは？というわたしの質問に対し・・・
痛みに対してはそのようなこともあるが、肥満細胞腫に対してはステロイドの効果が薄れるということはあまり無い。ステロイドで今ある炎症を抑え、そして食欲がでたり、楽になるということのほうが、体の快復につながっていくだろう。

これで様子を見て、月曜日に受診し、体調によって抗がん剤の投与を決める。
状態が悪ければ、ビンクリスリンを減量投与することもあるが、今後予定にしてるロムスチンに比べればその負担は断然少ないので、そのままの量になるかもしれないし、ロムスチンの減量投与になるかもしれない。ただ、ロムスチンはカプセルのために、その量を変えることは難しい。

もし、ステロイドを増やしても体調がわるそうなら、輸液をしたほうがいい。
日大へ来ても、今までの経緯を連絡するのでかかりつけに行ってもどちらでもよい。

輸液の内容の指示も出されるのですか？・・・
それはその先生の考えかた、、グルコースを入れるか入れないかの違いもあるが、ほとんど同じだろう。

うんちが出ないのですが、ベビーオイルを麺棒につけて肛門を刺激すると出るとも聞いたのですが・・・
獣医師たちが肛門で体温を測定してるときに、そのまま出てしまうこともよくある。
ただ、食べてる量も少ないし、入院してる場合などは一週間ぐらい出ないこともあるので、一日二日は心配ないだろう。

いつも丁寧な副担当医のO先生。
腫瘍科のH先生と神経科のK先生と相談してお電話くださった。
今日は出張だったので電話が遅くなってしまって申し訳ありませんとおっしゃってた。
いえいえ、いつもいつもありがとうございます。
４月から先生がたのローテーションがあるらしい。
O先生、ずっとあーしゃの担当で居てほしい。

夜もステロイドを飲んだあーしゃ、とっても楽そう。
パパがプリンを食べようとしたら、ベッドから這い出してきた。
すごいよ。
そのあと、ふとあーしゃの脇のマットに手を置くと・・・濡れてる！
なんといつのまにか大量のち〜をしてた。
どうしちゃったの？
お水はいっぱい飲んだけどね。
そのあとが大変、マットを剥がしてお洗濯して、あーしゃのお腹周りを洗って・・・。

パパはしっかり怒ってました。
具合悪いんだから多めに見たら？と言ったけど、
こういうことはしっかりしておかないと、いずれうまくできなくなってしまうって。

そのあと寝るまではおトイレでうまくできた。
今夜はぐっすり眠れるといいね。
そうして、三人で早くに眠りについた。