**あ〜しゃのきもち**

あーしゃ
きれいなお花が届いたよ。
ほら、こんなに可憐なお花。
まだまだ、あーしゃのこと忘れないでいてくれる方たちがいてくれる。
うれしいね。
ありがたいね。


あーしゃが逝ってしまった晩はパパが勤務だったから
おじいちゃんたちが帰ってしまった後はわたしは一人ぼっちになっちゃった。
とっても淋しかった。
どうやって、この夜を越えたらいいのか、考えられなかった。

そんなとき、夜中に車をとばして駆けつけてくれた人がいた。
あーしゃを取り上げて、育ててくれたお母さん犬ナッキーちゃんのママさんだった。

ナッキーママさんは、あーしゃをきれいにしてくれたんだよ。
そして、いつまでもなでてくれたんだよ。
だから、そのあとあーしゃに会いに来てくださったみなさん、みんな、あーしゃのこと綺麗だねって言ってくれたんだよ。

>あーしゃ、なんでこんなに早く逝っちゃったの？ナッキーは元気だよ。

ふたりであーしゃをなでながら、たくさんの語り合った。
楽しかったね。
かわいかったね。
美人さんと美男子さんの自慢の息子だからね、あーしゃはとびきりのいい男だったね。
って、親ばかだね。

そうして、未明まで居てくれたの。
ありがとう。
そして、ごめんね。
あーしゃを長生きさせられなくて。

でも、あーしゃがわたしたちの子にしてくれてありがとう。
ぎゅっと、実の詰まった10年だったよ。
きっと、これからの分も欲張って充実した人生だったよね。

そう思えるようにもなってきた。
少しはね。

あーしゃもわたしたちも愛されて幸せです。