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皮膚のあちこちにできる『おでき』
脾臓や腸管など内臓にできることもある
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皮膚の盛り上がりや結節を作る。
切除しても再発しやすく、又肥満細胞が出す物質ヒスタミンの ために胃が荒れたり、血液凝固異常等によりショックが起こり、致命的になる事もある。
■ 様々なおでき ■
肥満細胞腫には、
ある特定部位にはっきりと「おでき」などの固まりができ、表面が赤くなったり潰瘍状になって隆起し、触ると固くなっているもの。
「おでき」の周辺があいまいなもの。
小さな肥満細胞腫が散在していて、はっきりとわからないもの。
がある。
皮膚のあちこちにできることもあるから、ふだんから犬や猫の体のケアをよくおこない、少しでも「おでき」があるようなら、動物病院で検査してもらうことが大切である。
肥満細胞腫のおできは刺激すると、それにより肥満細胞が脱顆粒を起こし周囲が赤くなったり腫れたり(ダリエ徴候)、細胞がどこかへ飛んでしまうともある。
■ 消化器症状 ■
肥満細胞というのは皮膚の中で炎症反応の調節をしている細胞であるが、腫瘍化して大きくなると炎症物質であるヒスタミンやヘパリンなどを無秩序に放出し始める。
ヒスタミンの分泌が激しくなると胃酸の分泌が促進されは胃・十二指腸潰瘍、穿孔がおこる。
さらに、嘔吐(血液混入もある)、食欲不振、黒色便(消化管での出血)、腹痛等が生じてくる。
■ 創傷遅延・血液凝固障害その他 ■
手術部位などの傷の治りが遅れる。
血液の凝固異常が生じ出血が止まりにくくなる、出血しやすくなる。
肺水腫(肺に水分が貯留することにより十分に酸素交換が行えなくなる)の発生。
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